電気は、家計の固定費の中でも占める割合が比較的高く家計節約の一番目に意識される感があります。
電気の契約先、もしくは契約タイプを見直すことで思った以上の固定費削減が実現できる可能性が大きくなっています。
契約アンペア制と最低料金制
私の住んでいるところは、東京電力管内で契約アンペア方式になっています。60Aまでは
工事費サービスで契約アンペアを変えることができます。この基本料金の設定の違いは電力会社に
よって変わってきます。
契約アンペア制のエリア
契約アンペア制は契約しているアンペアの値で基本料金が決まります。
この基本料金のアンペア制は、東京電力、北海道電力、東北電力、北陸電力、中部電力
九州電力の6社で導入されています。
この電力会社と契約している家庭では契約アンペアを見直すことで基本料金が抑えられる可能性が
あります。契約アンペアは例えば東京電力の場合10A上げると286円プラスされます。
この契約名は「従量電灯B」といい、基本料金は、たとえば30A契約で858円、最大の60A契約で
1716円になります。この金額は電気をその月全く使わなくても請求されます。
要は契約アンペアが10Aごとになっているため下げることで基本料金が下がっていきます。
この契約アンペアは電力会社のサイトにある「アンペアチェック」でおおよそ分かります。
節約と言ってあまり下げすぎると、例えば電子レンジとエアコンとヘアードライヤーをたまたま
同時に使った瞬間にブレーカーが作動して家の中は真っ暗になります。
ですので、電力会社のサイトにある「アンペアチェック」でおおよその感じをつかんで後はあなたの
家のケースバイケースです。
例えば、先ほどの例で言えば、電子レンジ700w、エアコン起動時900w、ドライヤー1200w
としてみると合計で瞬間的に2800wの電力を消費しました。それ以外に照明などの電力が合わせて
200w消費していればトータル3000wで電圧100vで割ると30Aの電流が流れたわけです。
このような比較的電気を食う電気製品の定格を調べ先ほどのような足し算をします。その時
同時使用はあり得ないも、あるいは避けられるものは足しません。
ブレーカーは10Aごとに決めますがそれぞれ1割は余裕を持たせて作られています。
ですから例えば50Aの契約をした場合、数分であれば55AまでOKです。
このような考えで無駄のないように契約アンペアを決めます。
最低料金制
一方上記以外の電力会社である関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の4社は最低料金制を採用しています。
この4社は契約アンペアに基づく基本料金制ではなく、基本料金の中に例えば15kwh分の
電力使用量が含まれていてそれを超える分に対して使った電力に応じた電気代を請求
する仕組みです。
この方式の場合利用する電力量そのものを節約すればよいわけです。
契約アンペアを見直すタイミング
ここの話は、基本料金のアンペア制は、東京電力、北海道電力、東北電力、北陸電力、中部電力の
契約のひとだけご覧ください。
契約アンペアを見直すタイミングは、まずはリフォーム時です。影響が大きいのがIHコンロを
入れた場合最大1500wを炊事で消費します。
次にエアコンを設置した場合です。エアコンは主に暖房時に定格に近い電力を消費し1000w近く
になる場合があります。
そして家族構成が変わったときです。我が家もそうでしたが子供が大学で家からでて家族の
人数が減ると契約アンペアは余裕がでます。
その時は、契約アンペアを下げましょう。
逆に子供が成長して部屋でドライヤーやコタツ、エアコンを使うようになると足りなくなる場合が
出てきます。その場合は契約を上げましょう。60Aまでは無料で工事をしてくれます。
やむを得ず60Aを超える契約をするときは15000円~20000円程度の工事費がかかってしまいます。
電力会社で用意された料金プランの乗り換え。
最近大手電力会社の料金プランでも多様な選択肢が出てきました。
従来型の従量電灯A,B,Cに加え朝や夜、土日など特定の時間帯の電気料金が割安になるもの、
電力会社によっては夏期の特定の時間は割高で他の時間帯は割安になるなどバリエーションに
富んだプランが用意されています。
なお、オール電化の普及を後押しした「夜間電力割引」プランは、原発事故以降新規募集は
ありません。
そこで、あなたのご家庭のライフスタイルに合わせ割安な料金プランに乗り換えることをお勧め
します。各電力会社の公式ページに料金プランの詳細、おすすめな選び方が掲載されています。
例えば東京電力では、従来型のフラットな使用時間の従量電灯A、B、Cに加え
電気の使用量の多い家庭向けの「プレミアムS/L」、一人暮らしからファミリーまでに
合った「スタンダードS/L]、23時以降割安な「夜トク」などがあります。
電力自由化で新たな選択肢。
2016年4月からの電力自由化で電力会社以外でも電力供給事業に参入が可能になり、従来の電力会社とそれ以外を選べる選択肢が増えました。
例えば基本料金なしで電力使用量が増えても電力料金の単価が一律26,3円という新しい料金システムの新電力会社もあります。少し多めに使っていると感じているご家庭には大きなメリットがあります。
新しい料金システムの試算は今使っている電気使用量を打ち込めばすぐメリットがわかります。
従来の電力会社は、月に120kwhを超えると単価が2段上がり多く使うほど割高な料金を払う
仕組みになっていました。
例えば東京電力の場合、例えば契約アンペアを50Aにするとまず基本料金が1430円かかります。
そして電気の使用量に応じた単価は以下です。
0~120kwhまで 19.88円
120kwhを超え300kwhまで 26.48円
300kwhを超えた分 30.57円
と電気を比較的昔より多く使う現在ではプランが合っていない、その結果割高な料金を払っている
家庭が多い現状があります。
少し、家族が増えれば300kwhを超えてしまう家庭は結構多いはずです。
電力自由化でセット割引を利用するのもお得です。
例えば東京近辺で東急を利用されているかたは向けに東急線の定期券を利用している方電気・ガス毎月最大110円割引があります。
電気料金契約単価を最安値20円/kwh以下に安くする方法。
いきなり奇抜な見出しになりましたが実は今から紹介する「電気料金契約単価を最安値20円/kwh以下に安くする方法。」が我が家で実際に実践している方法です。
契約プランで最安値はどのプランか?
まず、現状の各プランで単価20円/kwhは、なかなか存在しません。
私の住んでいる地域は東京電力なので東電の例をあげますと、今は新規契約をやめているオール電化を条件にした「電化上手」で夜間料金が17円/kwhでしたが2016年以降は新規契約はできません。
「夜トク8」は21.16円/kwh(夜11時から翌朝7時)ですが、ただし昼間の料金が32.74円です。やはり20円/kwhは割りません。
実質使用単価20円/kwh以下の方法。
そこで、着目したのが通常の従来からの契約方法である「従量電灯b」です。
この契約は月使用量が120kVAhまではなんと19.88円です。
つまり電力の月使用量を120KVAhに抑えれば最安値19.88円の電気を購入できるわけです。
ただ、月の電気の使用量を120KVAhに抑えるのは一人暮らしでもしない限り無理です。
そこで、利用するのが太陽光発電設備と蓄電池です。
太陽工発電設備で昼間の電気の購入はほぼ無くなります。そして昼間のうちに蓄電池に太陽光で
発電された電気を貯めて置き日没から翌朝の日の出まで蓄電池に昼間蓄えて置いた電気を放電させ
使います。
もちろん雨の日もあるので、買電量が0になることはありません。
買電価格は120kVAhまでは超割安の19.88円です。日割りにすれば1日4kVAhを上限に電気の
使用目標を決めます。
4kVAhのkVAhは少し聞きなれない単位かもしれませんがkwhつまりキロワット時とほぼ同じです。
例えば700wの電気ヒーターを使った場合4kVAhだと4000÷700=5.7
つまり5.7時間連続で使える量です。
私の家の設備の大きさは太陽光設備が5.5kw。この容量は屋根の大きさでほぼ決まってしまいます。
蓄電池は7kVAhの容量のものです。
蓄電池の容量は大きければ大きいほど月120kVAh以内で収めるのが楽になりますが価格がその分
高価になります。
今のところ頑張れば月120kVAhに収まる感じでちょうどいい感じだったと思います。
まとめ
今回は「電気契約見直しで固定費削減!」というテーマでお送りいたしました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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